髪の毛にはタオルドライもドライヤーも欠かせない

幼少期は自宅にドライヤーがありました。ドライヤーは大きな音を立て、髪に弱風や強風を吹き付け、温度調節が可能でした。小さい頃の自分はドライヤーが好きではありませんでした。風呂上がりで水分を含んだ髪を、しずくを垂らしながら、キャッキャと走り回っていました。親は困り顔でしかしながら、ほんの少し口元に笑みを浮かべて、ふわふわのタオルを幼い私の頭に押しつけました。髪の毛の水分は少しずつ、少しずつ、ふわふわのタオルに吸い込まれてゆくようでした。あれから数十年が経過しました。私は相変わらずドライヤーが得意ではなく、タオルドライもしくは自然乾燥を力説するまでになりました。なんせ、放っておけば自然と髪が乾燥するのですから、それほどありがたいことはないと大きく構えていました。ある日、友人は言いました。「それは、髪を痛めつけているのと同じことだ。」「そんなことはない。」私は反論しましたが、どこに根拠があるのかと問われればどこにもない、単なるめんどくさがりの、目を背けていた一面を自覚したに過ぎないのでした。髪の毛はタオルドライでも、痛めつける可能性があります。ぽんぽんと優しくたたく分には問題ないですが、強い摩擦が起こると、キューティクルを損なう原因になりえます。バスタオルではなくてフェイスタオルを使用し、素材はマイクロファイバーなどが好ましいとされています。そののちに、ドライヤーを使用するのが世の流れのようで髪の毛の内側から外側へと乾かし、温風と冷風との使い分けがネックとなります。ポイントはいくつかあり、例えば乾いたタオルを頭に被せた状態でドライヤーを当てることは髪の毛の乾燥速度を速めます。ドライヤーを使用する場所は寝室やリビングなど、湿度の低いところが望ましいと言われています。音の気になる場合は出来る限り音を立てないドライヤーを、購入の時点から、検討することも、一つの策ですが、最近のテクノロジーならば難なくクリアできるであろう課題と言えます。ドライヤーの使用は髪の毛を確実に乾燥させるだけではなく、洗い流さないトリートメントの浸透を促すなど、相応の効果をもたらします。熱を加えることを前提として、製造されている製品の多く存在することも事実です。そのため、自然乾燥、タオルドライ、そのような固着は必ずしも素晴らしい結果をもたらすとはいいがたく、タオルドライと櫛とドライヤーなど、ありとあらゆる道具やグッズを用いて柔軟な思考で、ヘアケアを習慣付ければ毎日の髪の手入れがグッとラクになりえます。